つまらない者ですがっ

日々の日記の代わりに何かあったことを綴っていきたいと思います。

国語

なぜか突然学生の頃に国語で習った宮沢賢治の”オツベルと象”を思い出してもう一度読んだ。中一で習ったらしいこの作品は当時何とも言えない不気味さを感じたのを覚えている。内容もハッピーエンドとは言えないのだがなんといっても最後の一文がその不気味さに拍車をかけている。

「おや(一字不明)、川へはいってはいけないったら。」

直前の内容とは関係なく突然このセリフが挿入され物語は幕を閉じる。誰が誰に言っているのかもわからないし悪筆の為か読めない文字があったためさらに解読が困難となっている。

この一時不明の部分に何が入るのかは色々考察されているらしく”君”や”牛”など色々な考えがあり授業ではここに何が入るかや象はなぜ寂しく笑ったのかとかを議論した覚えもある。

国語の授業で扱う話って結構悲しい終わり方をした話が多かったと思う。”少年の日の思い出(エーミールのやつ)”や”ごんぎつね”、題名は失念したけど金持ちになって久しぶりに故郷に帰っきたら親友だったやつに「旦那様‼」と呼ばれゴマをするような態度で接してきて深い溝を感じ故郷を後にする?みたいな話もあった。

当時は何となく授業を受けていたと思うが”楽しい”とか”悲しい”だけじゃない一言で表せない感情がなんであるのか、自分はこうだけど他人はこう思ったのか、と考えてみるのって面白い事だったのかなぁと今更になって思う。